AirPodsの為だけじゃない。今後のワイヤレスの為に。
iPhone7が大人気です。iOS10も素晴らしい出来です。でも、そんな中にもっと凄いものが埋没されています。
そう、それはAirPodsです。
正確に言うとW1チップ。Appleが開発したBluetooth用のワイヤレスチップです。
今はイヤホンやヘッドホンのオーディオ要素だけだが。
Apple純正であるAirPodsやBeats用の機器に搭載されるものですが、今後はBluetooth MESHという規格で様々な機器の接続を出来るようにする為の専用チップとして開発されていると考えられます。Bluetooth MESHの内容は下記の動画を見れば解りやすいと思います。
BLE-MESH.com presentation from Ble-Mesh.com on Vimeo.
私が期待しているのは低速の無料インターネット通信の確立です。
よく海外の空港に到着したばかりでネットに繋いで連絡を取りたい時がありますが、現地のSIMを入替えたり、空港の無線LANを探したり大変な思いをすることがあります。こんな時に他の人が使ってる無線LANやSIMでのモバイル通信帯域の少しを低速でシェアして最低限の通信が出来れば便利だなと思ったのです。
イメージ図は下記の通りです。
アンテナからどんどん高速で端末に通信していますが、端末と端末は通信していません。
折角近くにいても全く通信することはありません。何か寂しい感じがしますね。全く助けあわないんですよ。そこで勝手に将来こんな感じになったらいいなという想像図。
上記のような便利だけど特殊な状況を成り立たせる為にはまだまだ、規格やセキュリティ等の準備が必要です。
でも、Appleはそこまで見越してW1チップを自社で開発していると思います。
世界はどんどん進んでいく
通信をシェアして活用するという為には
下記のような状況に変わっていくかもしれません。
- 広告を出すことでシェア分の通信費用をサポートする
- 大きなメーカー(GoogleかAppleかFacebook)で通信費用も無料にする
- 端末を通す通信と端末内の通信の遮断と暗号化の確立
- IOTが進むには先に通信プロトコルの確立が必要
もうこの時代になると通信キャリアがどうとか格安SIMがどうだとかの議論じゃなくなりますね。
でも、多分、今より便利だから意外と早くみんなの端末に浸透していくんじゃないかと思われます。Bluetoothが目指している近距離や狭い範囲での大量機器のメッシュネットワークでの管理と利用という目標に向かってAppleは一歩先へ向かって準備していると思います。
W1チップは単純にワイヤレスオーディオの為ではなく、メッシュリングネットワーク管理用のチップだと私は都合よく想像しておきます。
iPhone 8へ向けてワイヤレスは進む
今回のiPhone7でイヤホンジャックが廃止になりました。
次はやはり充電と同期をワイヤレスで行うように考えていると思います。家に戻れば充電台の上に置くだけで線をつながなくても充電される。家に戻ればApple TVやMacと自動でワイヤレスで同期される。そんな時代はすぐそこまで来ている気がします。
もちろん、家庭の家電製品もそれとつながるものが出てくるはずです。テレビも冷蔵庫も洗濯機もお風呂も電灯もエアコンも。それぞれのリモコンや操作をしなくてもよりスマートに動作するようにAppleが考えてくれるはずです。
そういう未来を夢見てもう少し長生きしたいと思っています。では。
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