AppleのAPFSに対するポリシーを感じる
iOS10.3のリリースノートには記載がない
全くApple File System (APFS) について記載がありません。まさかの直前でのファイルシステムの変更断念か?驚きました。記載されてないなんて。あれほど期待していたのに。。。

もしかして、Betaから変更されてAPFSは非搭載?
もしかして、iOS Public Beta 7から変更になって搭載されてない?と思いましたが、ビルドバージョンを確認して、
- iOS 10.3 Public Beta 7 (14E5277a)
- iOS 10.3 GM (14E277)
ほぼ違いもなく、また、念のため、iOS 10.2.1のiPad mini3をiOS 10.3にアップデートしてみましたが、
「設定」の中の「一般」「情報」の
「曲」「ビデオ」「写真」のファイル数の表示も一瞬で出ますので、間違いなく、Apple File System (APFS)に変更されているようです。
では、何故、リリースノートに非記載?
自分で少し考えてみました。Appleの意図を。
下記の理由を挙げてみます。
- 以前からiOSのファイルシステムはHFS+ですよとも記載していない
- ユーザーに告知しなくていい
- そもそもファイルシステムの存在を意識させていない
なーるほど。iOSってそういう存在だよなと思いました。そして、林さんのツイートを見て確信しました。
iOS 10.3の変更点のどこにも書かれていないけど動作速度の劇的向上(機種によるかも。7ならおそらく確実)と空き容量の増加は、少なくともしばらくの間は一番恩恵を受けるポイントかも。10.2.xから10.3へのマイナーアップデートに見えて実は内部は激変。時間のある時、慎重に! https://t.co/mMiP06zRvt
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) March 28, 2017
これ、意図して書いてないんだな。リリースノート。林さんも何か気づいているはず。Appleの意図に。
Appleはユーザーに意識させないように自然にAPFSへ移行させる
macOSではそういう風にはいかないので、記載する事になるでしょう。macOS 10.12.5でそうなるか、macOS 10.13に持ち越しになるかは分かりません。今回のiOS10.3で莫大なユーザーがApple File System (APFS)に移行し、macOS 10.12.4でもAPFSのドライブ(iPhone,iPad)に対し、読み書きが可能になっていると思われます。
ここで問題が発生しなければ、史上稀に見るスムーズなファイルシステムの移行になります。莫大な数のデバイスでApple File Systemが動作し、性能が向上し、暗号化が強化され、耐障害性も向上します。より、人々の時間を節約し、レスポンス良くアプリケーションを動かし、ハードウェアの性能を最大限に生かすようになります。
進化(成長)するモノの登場
ソフトウェアの進化で人々の生活は豊かになる。唯のアップデートです。しかも、無料の。
ですが、人類にとって非常に大きな進歩です。AIでもない。でも、進化しています。ソフトウェアの変更で。成長しているデバイスとも言えます。昔のデバイスも最新のデバイスも恩恵を受けます。買った後にも進化するハードウェア(物)の登場なのです。誰にも気づかれないようにAppleはそういう「モノづくり」を実現しています。
iOS10.3 皆さんも早めに1歩進んでみてください。
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